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一般皮膚科・小児皮膚科

当院皮膚科は2026年春開院予定

一般皮膚科

一般皮膚科保険診療による一般の皮膚科診療を行っております。数多くの皮膚疾患があり、問診、視診触診、ダーモスコピーや顕微鏡、必要な場合は採血検査を組み合わせて診断していきます。原因も外的因子、内的因子、加齢によるものなど多岐にわたり、すぐ治るものもあれば、長く付き合う必要がある慢性疾患も少なくありません。
肌のお悩みは目に見えるもので、内科疾患とはまた違った辛さがあります。
皮膚科専門医の視点から、患者様の立場にたった最善の治療を心がけております。気になることがあれば、どんな些細なことでもまずはお気軽にご相談ください。

よくあるお悩み

  • 湿疹、ぶつぶつ、かゆみ
  • にきびや吹き出物
  • じんましん
  • 乾燥、ひび割れ
  • 頭のフケやかゆみ
  • 円形脱毛症
  • 水虫(足白癬、爪白癬)
  • いぼ・みずいぼ
  • ヘルペス
  • 巻き爪、爪の周りが痛い
  • たこ・うおのめ
  • 皮膚のできもの
  • 傷やヤケド
  • ケロイド
  • 虫刺され
  • 花粉症、ハウスダスト

など

皮膚科受診のタイミング

基本的に気になる症状があれば早めに受診することが重要です。

皮膚科に行くべき症状は?

  • 乾燥している、ひび割れている
  • にきびができた
  • 赤みや腫れが見られる
  • かゆみがある
  • 痛みを伴う水疱や赤みがある
  • 原因不明の皮膚の痛みがある
  • 水ぶくれがある
  • 炎症やただれが見られる
  • ブツブツがある
  • ブツブツの範囲が広がったり、新しい場所にできたりする
  • じゅくじゅくしている

など

速やかな受診が必要な皮膚の症状

  • 虫にさされ部分が腫れている・熱感がある
  • かゆみが強く日常生活に支障が出る場合
  • 繰り返すニキビや重症ニキビ
  • 皮膚が赤く腫れて熱や痛みを伴っている場合
  • かゆみ、痛みの症状が強い場合や範囲が広い場合
  • やけどをして赤みや水ぶくれができている

小児皮膚科

小児皮膚科乳児期や学童期のお子様を対象として、皮膚に生じた様々なトラブルの治療とケアを行う診療科です。新生児期から幼児期、小学生、中学生と成長するにつれ、肌の状態は大きく変化していきます。当院では、お子様の皮膚トラブルや疾患に適切なケアと治療を提供し、日々のスキンケア方法も、お子様の年齢や肌の状態に合わせてご案内します。
皮膚科専門医の資格を持つ女性医師が、お子様とご両親に寄り添い、あらゆる皮膚のお悩みについて丁寧に診療致します。どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

対応している疾患

  • 乳児湿疹
  • おむつかぶれ
  • 乳児脂漏性皮膚炎
  • 小児アトピー性皮膚炎
  • じんましん
  • あせも(汗疹)
  • とびひ(伝染性膿痂疹)
  • 虫刺され
  • いぼ
  • 水いぼ
  • 頭じらみ
  • ウイルス感染症

など

湿疹・皮膚炎

湿疹とは、肌の表面に生じる炎症です。赤みがあったり、盛り上がったりカサカサしたり、水ぶくれになったり膿が出たりするなど、様々なタイプがあります。そして、かゆみや痛みを伴うこともあります。

症状
  • かゆみが出る
  • 赤み、ぶつぶつ
  • ポツポツとした小さな水ぶくれ、膿
  • 皮膚のカサカサ、ガサガサとした乾燥
  • 色素沈着
  • 皮膚が厚く、硬くなる

など

乳児湿疹

生後2週間~数か月のうちにできる湿疹です。自分でまだ掻くことのできない赤ちゃんは、抱っこされている人の服や布団に皮膚をこすりつけるなどして、かゆみを教えてくれることもあります。スキンケアのみで自然軽快することもありますが、範囲が広い時や長引く時は早めの受診と治療が望ましいです。

乳児脂漏性皮膚炎

生後間もない赤ちゃんの場合、皮脂の分泌量が一時的に増えます。その結果、頭皮や眉周り、額、頬などにカサカサした赤みや赤いブツブツが湿疹として出現することがあります。成人と違って一過性で良くなることも多いです。

刺激性接触皮膚炎

唾液や食べ物が口周りの皮膚に付いたり、おむつや衣服が肌に擦れたりすることで起こる湿疹です。近年、食物アレルギーの発症はバリア機能の低下した皮膚から食物アレルゲンが侵入しやすいことが分かっており、アレルギー発症予防の観点からも、赤ちゃんのスキンケアは重要視されています。また乳児期は原因を取り除くことが難しく繰り返すことが多いので、ひどくなる前に受診が望ましいです。

アトピー性皮膚炎

乳児期で湿疹が2か月以上続く場合、アトピー性皮膚炎が疑われます。特に、耳や口周りなどの顔、首などの部位に湿疹ができるのを特徴とします。悪化して全身へ広がってしまうケースもありますが、成長と共に軽快する場合もあります。赤ちゃんや子供のころからしっかり予防と治療をして皮膚の良い状態を保つことで、将来的にアレルギーマーチと言われるアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、アレルギー性気管支喘息などの発症リスクを減らすことができると言われています。心配な際は早めに皮膚科専門医への相談をお勧めします。

主な症状
  • かゆみ、赤み
  • 皮膚の乾燥、かさかさ、肥厚
  • 膿、ジュクジュク

虫刺され
(蚊や毛虫、アブやハチ、ダニ、ノミ、シラミ)

虫に刺されたり咬まれたり接触することにより、皮膚に赤みや痛み、腫れ、かゆみ、水ぶくれなどの症状が現れます。身近にいる虫は数多く存在し、完全に身を守るのは難しいです。庭や野原にいる時は、虫除け剤や長袖・長ズボンを活用し、肌を出さないよう気を付けましょう。かゆみが強い場合や搔きむしってしまい周りにもぶつぶつが広がる、腫れる、熱感があるなどの症状があれば早めの皮膚科受診が望ましいです。

とびひ(伝染性膿痂疹)

皮膚に細菌が感染することで起こる疾患です。湿疹や虫刺されなど痒みを伴う皮膚の傷を掻いたこととで細菌が侵入し、その部位から周囲の部位にも症状が現れます。汗をかきやすい夏場に多く発症し、アトピー性皮膚炎や乾燥肌の人など皮膚のバリア機能が低下しているとかかりやすくなります。タオルや衣類、手指を解して他人にうつる可能性があるので、症状が広がる前に早期に対応することが重要です。抗生剤の内服が必要な場合もあるので、短期間にじゅくじゅくした湿疹が広がるなど疑わしい場合には早めの皮膚科受診が望ましいです。

手荒れ・手湿疹(主婦湿疹)

水や洗剤、薬などによる刺激によって引き起こされる手の湿疹で、炊事や水仕事をする主婦に多いため、主婦湿疹と呼ばれることもあります。他にも手を洗う回数の多い調理師や介護師、シャンプーやパーマ液を使う美容師の方にも多いです。
手指、手の平、手の甲、手首がカサカサになり、ひび割れ、赤み、腫れ、かゆみ、痛み、水ぶくれなどの症状が見られ、時には患部がジュクジュクすることもあります。間違ったスキンケアでより悪化させてしまう場合も多く、症状の改善には投薬治療だけではなく日々のケアも重要です。

あせも(汗疹)

高温多湿、厚着などによる多量の汗が原因で、汗の排出管が詰まって発症する症状です。プツプツとした盛り上がりや赤みなどの症状が現れます。

汗疱・汗疱状湿疹・異汗性湿疹

手の平や足裏、指の間などに小さな水ぶくれが沢山出現する疾患を汗疱・異汗性湿疹(かんぽう・いかんせいしっしん)と言います。赤みやかゆみを伴い、多汗症や金属アレルギー、アトピー素因などが原因と考えられています。症状は慢性的に繰り返すことが多く、適切なスキンケアと治療が必要です。

アトピー性皮膚炎(大人)

全身の乾燥とかゆみを伴う皮疹が幼少期より良くなったり悪くなったりしながら続く疾患です。まれに20歳前後より症状が出現する人もいます。痒みが強く掻いてしまうことにより、症状の悪化や色素沈着を起こしてしまいます。アレルギーマーチと言われるアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、アレルギー性気管支喘息を併発する人も増えています。患者様の多くがアトピー素因(アレルギー性の喘息、鼻炎、結膜炎、皮膚炎)を持つとされており、年齢、季節により多彩な病変をとります。コントロールが良くないと細菌感染やウイルス感染を合併することもあるので、信頼できる皮膚科専門医に定期的に通院することが望ましいです。

脂漏性皮膚炎

頭、眉、鼻周囲、耳など皮脂が多く分布する場所に赤くカサカサしたものやフケができる疾患です。皮膚に常在するマラセチア菌や洗顔不足、入浴不足、紫外線、乾燥、精神的なストレス、睡眠不足、肥満、ホルモンバランスの乱れなどが原因とされている皮膚炎です。何度も繰り返す疾患で完全治癒は難しく、再発しない良い状態を保つのが目標となります。特に中高年以降の方に症状がでることが多いですが、生後間もない赤ちゃんにもみられることがあります。

接触皮膚炎(かぶれ)

漆やアロエなどの植物、金属、化粧品、染毛料、薬品などに触れた結果、アレルギー反応として湿疹が現れる皮膚炎です。触れた皮膚部位が赤く腫れて、かゆみなどの症状が伴います。

皮脂欠乏性湿疹

老化、過剰な洗浄、皮膚のバリア機能の低下、外部刺激などにより、かさついた湿疹が発症します。高齢の方や乾燥した季節によく見られます。特に、膝から足首にかけての部位にできやすい傾向があります。

貨幣状湿疹

手や足、腰などに直径10〜50mm程度のコインサイズの湿疹が現れる疾患です。激しいかゆみや掻き傷、ジュクジュクとした状態、かさぶたなどの症状が見られます。虫刺されやかぶれの後に発症することが多いです。

にきび(尋常性ざ瘡)

顔や胸、背中にできる毛穴の詰まりにより炎症が生じた状態です。日本では90%以上の人が経験する疾患で、毛穴の詰まりを取る治療と炎症を抑える治療を組み合わせる治療が保険療法で可能となっております。症状に応じて抗菌薬や漢方薬の内服を併用し、適切なスキンケアも案内致します。放置しておくと凹んだニキビ跡が残ることがあるので、早期からの積極的な治療が推奨されるので、早めに皮膚科専門医への相談が望ましいです。

蕁麻疹(じんましん)

皮膚が虫に刺されたように赤く膨れて痒いのが特徴です。体中のどこでも出現しますが、特に皮膚が柔らかい太ももや脇腹などに出ることが多いです。ほとんどは数時間~24時間以内にあとを残さず消失しますが、繰り返すことも多いです。発症して6週間以内を「急性じんましん」、それ以上経過したものを「慢性じんましん」と言います。食品や寒暖差、体温上昇が引き金になることもありますが、蕁麻疹の約70%は原因が特定できないと言われていますが、内服治療の継続によりほとんどの場合に症状の改善がみられます。

多汗症

手の平(手掌)、足の裏、わきの下(腋窩)、顔面という限局した部位から両側性に過剰な発汗があり、日常生活に異常をきたす状態を局所多汗症と言います。当院では腋窩と手掌に対して保険適応のある外用薬の処方が可能です。

アレルギー疾患

(アレルギー性鼻炎、花粉症など)

アレルギー性鼻炎・花粉症や食物アレルギーはアトピー性皮膚炎などの疾患と合併することがあります。原因となる物質を特定するために血液検査を施行することもあります。抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬の内服だけでなく、複数の内服を組み合わせたり、点眼や点鼻も併用して治療すると症状がより和らぐこともあります。また当院で舌下免疫療法の治療をお受け頂くことも可能です。

花粉症・舌下免疫療法

乾癬(かんせん)

自己免疫性の慢性疾患で成人になってから発症することが多いです。炎症を起こした皮膚が赤くなり、その周囲に盛り上がり(紅斑)ができる疾患です。その後、フケ状に剥がれ落ちます。頭部や膝、肘、お尻などによく現れ、爪の変形を伴うこともあります。また、紅斑が結合して大きくなったり、関節炎を発症したりすることもあります。なお、こういった皮膚症状は周囲に感染しないため、プールに入ったり患部に触れたりした場合でも、うつる心配はありません。

ヘルペス・帯状疱疹

口唇ヘルペス

唇の周りでピリピリ感やかゆみを引き起こし、水疱が形成される疾患です。感染力が非常に強く、接触やタオルの共有などを介して感染が拡大する恐れがあります。さらに、このウイルスは一度感染すると神経に潜伏するため、風邪や過労、ストレス、紫外線などで免疫力が低下した際に、再び症状が現れるリスクがあります。

帯状疱疹

幼少期に感染した水痘のウイルスは、神経節に潜伏し続けます。帯状疱疹とは、加齢やストレスなどによって免疫力が落ちてしまうことで、このウイルスが再び活性化し、神経を辿って皮膚に水疱やかゆみ、痛みを引き起こす疾患です。皮膚が治ってからも痛みの後遺症が残ることがあるので、早期に治療を開始するのが望ましいです。

口内炎

口内の粘膜に炎症が生じる状態です。頬や唇の裏側、舌の縁、喉など、口内のあらゆる粘膜に発生します。痛みやしみる感覚を伴うため、食欲や会話に支障をきたすこともありますが、多くは1〜2週間ほどで自然に治まりますが、口腔内用の軟膏や貼付剤の使用で症状が早めに和らぐこともあります。

フットケア

巻き爪・陥入爪

巻き爪は、爪全体の端が丸く曲がってしまう状態です。爪の形が「の」の字のようになり、爪が周囲の肉を巻き込むこともあります。歩行中に痛みを引き起こし、爪を切るのにも支障をきたします。
陥入爪は爪の両端が肉に食い込み、炎症や化膿を伴う状態です。常に痛みを感じるようになります。

水虫・爪水虫

白癬菌というカビの一種が足の皮膚や爪に入り込むことにより、足裏や趾間の皮膚が剥ける、爪が肥厚する、爪がもろくなる、水ぶくれ(水疱)、足指の間のジクジクなどの症状が起こります。水虫というと痒みを伴うイメージがあるかもしれませんが、痒みを伴わない場合もあります。ただ、これらは足だけの病気ではありません。白癬菌は股間、手、頭、顔など、全身に広がります。白癬菌は床やバスマット、スリッパなどを介して他人に感染する可能性もあるため、注意が必要です。また市販薬で逆に症状を悪化させてしまう場合もあるので、疑わしい症状があれば顕微鏡を持っている皮膚科専門医の受診をお勧めします。

たこ(胼胝)、うおのめ(鶏眼)

皮膚の同じ箇所に圧力や刺激が続くと、たこ(胼胝)やうおのめ(鶏眼)ができることがあります。たこは外側に厚い角質ができますが、痛みは伴いません。一方、魚の目は厚くなった皮膚の中心が奥深くまで侵入し、痛みを引き起こす恐れがあります。

水いぼ(伝染性軟属腫)

水いぼは、中央が窪み、つやのあるブツブツとして現れます。ウイルスに触れて感染することで発症します。自然治癒する場合もあるため、除去治療を選択しない場合もありますが、掻いて悪化したり増えすぎて除去しにくくなったりする恐れや、通っている園でプールが禁止されていることもあるため、数が少ないうちに治療するのが望ましいです。

円形脱毛症

円形脱毛症円形脱毛症は、毛包が自己のリンパ球に攻撃され、毛が抜け落ちる自己免疫疾患の1つです。通常、頭皮の一部が硬貨のように円形に脱毛しますが、脱毛箇所が複数あったり、眉毛や全身の毛まで影響を及ぼしたりすることもあります。甲状腺疾患や自己免疫疾患を合併することもあり、場合により採血検査を行います。ステロイド外用など局所治療を行っても悪化が続く場合は全身療法が必要なこともあり、総合病院や大学病院と連携して診療を行います。