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花粉症(舌下免疫療法)

このような症状はありませんか?

  • 水っぽい鼻水
  • 鼻がつまる
  • くしゃみ
  • 目がかゆいと感じる、ショボショボする
  • 目が痛い
  • 皮膚が乾燥する
  • 喉が痛い、イガイガする
  • 花粉症の薬を飲むと眠くなり、集中力が下がる
  • 発熱・微熱が続く

など

このような症状はありませんか? 花粉症にはくしゃみや鼻水、目のかゆみだけでなく、発熱や皮膚の問題など、様々な症状が現れることがあります。これらの症状は生活の質を著しく低下させ、仕事や学業などにも支障をきたすことがあります。また、薬で症状そのものを軽減できても、眠気や集中力の低下に悩まされることもあります。
当院では、患者様のライフスタイルやご希望を考慮に入れた処方を行っており、できる限り日常生活を継続できるよう支援しています。花粉症でお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

花粉症は内科で診療できます

花粉症は季節性のアレルギー性疾患として発生します。症状としては、鼻水、鼻づまりやくしゃみだけでなく、目や皮膚のかゆみなどが挙げられます。
花粉症は一般的に、症状が早春から春にかけて現れるスギ花粉症が知られていますが、ヒノキやイネ科の植物など、他の植物の花粉によって発症するケースもあります。症状が強い場合や、市販の薬では眠気や集中力の低下に悩まされる場合には、医療機関を受診し、適切な治療を受けることをお勧めします。
当院は、花粉症の治療に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。睡眠時無呼吸症候群でCPAP治療されている方もCPAP継続のために花粉症治療が重要ですので当院で治療できます。

花粉症とは

アレルギー系の疾患の中でも、花粉症は「国民病」とされているほど多くの方が悩まされている疾患です。その患者数は増加傾向にあります。2019年の全国調査によると、日本人のおよそ3人に1人が花粉症だと計算されています。

花粉症の原因

スギやヒノキを原因とする花粉症の患者様が非常に多いことから、花粉症は春先に症状が現れる疾患として、一般的に考えられています。しかし、カモガヤやオオアワガエリなど、イネ科植物由来の花粉症は、初夏に症状が見られます。同様に、ブタクサやヨモギなどのキク科植物による花粉症は秋に症状が出ることがあります。さらに、複数種の花粉症を合併するケースもあります。
どの植物由来の花粉症であっても、抗アレルギー薬と花粉飛散時期における生活習慣の見直しによって、症状の改善が期待できます。
当院では、花粉とできるだけ接触しないための対処法なども指導しており、患者様の状態や生活様式に合わせた処方を行っております。お気軽にご相談ください。

花粉症の検査・診断

血液検査

患者様のアレルギー反応を引き起こすアレルゲンを特定するために、血液検査を実施しています。血清総IgE定量検査と血清特異的IgE抗体検査(RAST検査、MAST検査)を行い、花粉に対する特定のIgEの反応を確認することで、アレルゲンとなる植物を見つけ出します。

花粉症の治療

飛散時期の2週間ほど前から花粉症の治療を始めると、飛散期間中の症状が改善される可能性が高まります。スギ花粉症では「花粉飛散が始まると予想される時期の約1か月前」から抗ヒスタミン薬の服薬などを始めることを推奨しています。抗ヒスタミン薬を早めに飲み始めると、ヒスタミンの分泌もコントロールされ、症状が軽減されやすくなります。さらに、重い症状が鼻に出ている場合は点鼻薬を、目に出ている場合は点眼薬を処方することで、治療効果を最大限引き出します。症状が改善していなければロイコトリエン受容体拮抗薬などを追加します。
また、抗ヒスタミン薬の服用によって、眠気や集中力の低下に悩まされている場合には、これらの副作用が少ない薬の処方を提案しています。服薬についてお悩み・ご希望の治療方法などがありましたら、お気軽にご相談ください。

花粉症を予防するために

飛散時期が始まる前に、適切な治療を始めるだけでなく、花粉と接触する機会を最小限に抑える生活習慣を送ることも、症状の改善において欠かせません。以下の対策を参考にして、お悩みの症状を軽減しましょう。

  • 外から帰ってきた後には、服についた花粉を玄関で払ってから家に入りましょう。
  • 目や鼻、口など、症状が出やすい部位に花粉が入らないよう、外出時にはマスク、眼鏡、帽子を着用しましょう。
  • 室内に入ったら、手洗い、洗顔、うがいを行いましょう。
  • 外出時に着用した衣類は、寝室や居間など長時間過ごす部屋に持ち込まないように気を付けましょう。
  • 布団や服などの洗濯物を外で干すのは避けましょう。
  • 掃除時には、花粉を舞わせないよう拭き掃除をメインに行いましょう。
  • 換気は短時間にして、空気清浄機を利用しましょう。
  • 栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
  • 十分な休息と睡眠をとるように気を付けましょう。
  • ストレスを解消する方法を見つけましょう。

花粉に触れる機会をできる限り回避し、部屋に花粉を持ち込まない生活習慣を意識しましょう。

舌下免疫療法

舌下免疫療法舌下免疫療法は、薬物療法やレーザー治療などとは異なり、根本的な観点からアレルギーを治療する方法です。
舌の下に薬剤を投与し、アレルギー反応を抑制させていきます。
原因となるアレルゲンを使用した治療法のため、アレルゲンの確認が不可欠です。
現在では、スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎に対する治療が可能です。スギ花粉に対する舌下免疫療法を始める時期は、6月1日~11月下旬までです。スギ花粉が飛散する期間には治療を開始できません。ただし、事前の検査や治療予約は随時承っておりますので、ご希望の患者様はお気軽にご相談ください。
治療を既に受けている方は、引き続き治療を受けることになります。
一方で、ダニアレルギーに対する舌下免疫療法は、1年中、いつでも始めることができます。
当院では15歳以上の方を対象としておりますのでご了承ください。
治療は3~5年もの長期にわたって行います。舌下免疫療法はスギ花粉症に対して行われますが、スギ花粉の飛散時期中には開始できません。そのため、治療は飛散時期が終了した6月以降に開始されます。ダニアレルギーの場合は、好きな時にスタートできます。
妊娠中や妊娠を希望している方は、治療をスタートできませんが、治療を開始してから約2週間の増量期が過ぎており、かつ維持期に入れば妊娠可能です。

舌下免疫療法の特徴

  • 薬を投与する際の痛みがありません
  • 皮下注射法より通院回数が少ないです
  • 治療を続けやすいです
  • 保険が適用されるため、経済的負担が少ないです

舌下免疫療法のよくある質問

治療できない人はいますか?

重度の喘息がある方は治療できません。

妊活中ですが治療は受けられますか?

妊活中の方は治療を受けられません。ただし、以前から舌下免疫療法を始めていて増量期を過ぎており、かつ維持期に入っていましたら妊娠しても問題ありません。

舌下免疫療法を受ければ、ダニアレルギー性鼻炎や花粉症は完全に治るのでしょうか?

舌下免疫療法はアレルギーを根本から治すことを目指す治療法ですが、効果が現れない場合もあります。完治率は約20%と言われていますが、症状が改善した方は約60%いると報告されています。

スギ花粉とダニアレルギーを同時に治療することはできますか?

同時に治療することは可能です。ただし、当院ではスギ花粉の治療を始めてから1ヶ月後にダニアレルギーの治療を行うなど、タイミングをずらして同時治療を行います。両方の治療を検討されている方は、お気軽に当院までご相談ください。

花粉症の場合、花粉が飛散している時期にも治療可能ですか?

花粉症の舌下免疫療法は、花粉が飛散している時期には行えません。飛散時期を避けて治療をスタートさせます。治療を始めていけば、飛散時期に入っても舌下免疫療法を継続していただくことができます。

舌下免疫療法中、他の花粉症の薬を飲んでもいいですか?

治療中に花粉症の症状が現れた場合、抗ヒスタミン薬などを服用しても構いません。ただし、ステロイド内服薬は除外となります。ステロイド点眼薬や点鼻薬は、局部使用なので問題ありません。

治療の効果はすぐに感じられますか?

舌下免疫療法は体質を改善する治療なので、時間をかけて実感できます。瞬時に効果が現れるわけではなく、ある程度根気が求められます。

通院の頻度はどのくらいですか?

4週間に1度のペースで通院いただきます。

治療費はいくらかかりますか? ※準備中

舌下免疫療法の費用は、大人は3割負担となり、薬代が別途かかります。
スギ花粉症の治療費はX,XXX円/月、ダニアレルギーの場合はX,XXX円/月です。