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いびき外来、睡眠時無呼吸症候群、CPAP

いびき、睡眠時無呼吸症候群 (SAS)とは

名前の通り、寝ている時に呼吸が一時的に停止 (無呼吸)または止まりかけたりする (低呼吸)状態です。ほとんどの場合にいびきを伴います。睡眠時無呼吸症候群の方は非常に多く、日本では軽症な方も含めると2200万人もいると報告されております。睡眠時無呼吸症候群には閉塞性と中枢性の2種類ありますが、大多数は閉塞性です。一般的に肥満があり、いびきをかいてる方は閉塞性です。中枢性では心不全、脳卒中といった基礎疾患を認めることが多いです。

院長は睡眠時無呼吸症候群の専門家である日本睡眠学会総合専門医です。上記患者数と比較して専門医は少なく、都内でも150名程度の状況です(当院開院時点)。また、院長が複数の専門医資格を取得してますので、当院では睡眠時無呼吸に合併しやすい生活習慣病なども包括的に治療可能です。未治療の方だけでなく、既に他院でCPAP治療中の方もぜひ、ご相談ください。

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どういった人に起こりやすいか

下記のような方に起こりやすいです。肥満は最大の危険因子ですが、日本人は下の顎が後退していることが多いため、やせ型の方でも発症します。

  • 肥満
  • 男性
  • 加齢
  • 顔の骨格 (顎が小さい、扁桃腺肥大など)

どういった理由で無呼吸・
低呼吸を起こすか

肥満による舌の肥大や加齢による舌の筋力低下、顎が小さい、扁桃腺肥大などの骨格的な問題によって空気の通り道が狭くなります。十分な隙間があればいびきや無呼吸は起こりませんが、空気の通り道に狭い部分があればいびきや低呼吸が起こり、完全に閉塞してしまうと無呼吸を生じます。

症状

下記のような症状がみられる方や採血検査で多血症(採血で赤血球数 (RBC)、ヘモグロビン (Hb)、ヘマトクリット (Ht)が高い)の方は睡眠時無呼吸症候群のことがあるので一度検査をお勧めします。また、睡眠時無呼吸症候群の方の約50%に高血圧を合併すると報告がありますので、高血圧の方は合併症予防のためにも睡眠時無呼吸症候群の検査は重要です。

ただ、自覚症状がない方もおりますので、下記症状がなくても、実は重症の睡眠時無呼吸症候群である方も多いです。睡眠時無呼吸症候群は心臓病、脳卒中などの動脈硬化性疾患を起こします。そのため、動脈硬化性疾患と関連が深い高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満がある方は無症状の方でも一度検査が推奨されます。

当院では睡眠時無呼吸症候群の専門外来だけでなく、生活習慣病も含めて専門的に診療しておりますので是非ご相談ください。

  • いびき
  • だるさ、疲労感
  • 日中の眠気
  • 寝ている時に苦しい
  • 眠れない
  • 寝ている途中で起きる
  • 夜間にトイレに行く
  • 起床時の頭痛
  • 眠った感じがない (熟睡感がない)
  • 血圧が高い
  • 口が渇く
  • 多血症 (血が濃い、採血で赤血球数 (RBC)、ヘモグロビン (Hb)、ヘマトクリット (Ht)が高い)

検査

  1. まず、ご自宅で簡易検査を行います。
  2. 簡易検査結果で睡眠時無呼吸症候群の診断がついた際は治療方針について説明します。追加で終夜ポリソムノグラフィー(PSG)という精密検査が必要と判断した場合はご自宅で精密検査を行います。
  3. 精密検査で睡眠時無呼吸症候群の診断となれば治療方針を説明させていただきます。

睡眠時無呼吸症候群を
治療しないとどうなるか

睡眠時無呼吸症候群を治療しないと、①日中のパフォーマンスの低下、②心臓病や脳卒中を発症し、死亡リスクがあがります。

まず、①については、睡眠時無呼吸症候群があると無呼吸低呼吸により睡眠が妨害されるため良質な睡眠をとることができません。そのため、日中の集中力や判断力低下、眠気、疲れなどが生じ日中パフォーマンスが低下します。仕事や学業の効率低下だけでなく、交通事故のリスクにもなります。

また、②については、睡眠時無呼吸症候群は心臓病、脳卒中などの動脈硬化性疾患を起こし、心血管死亡リスク上昇 (心臓病や脳卒中などで死亡すること)と関連することもあります。また、生活習慣病との関連も深く、高血圧や糖尿病発症の原因となる可能性も指摘されています。

糖尿病や睡眠時無呼吸症候群だけでも心血管死亡リスクは上昇しますが、どちらも合併すると、心血管死亡リスクがさらに高くなることが報告されてます。また、日本人の2型糖尿病患者の8割で睡眠時無呼吸症候群を合併していたという報告もありますので、生活習慣病の方では、より高頻度で合併する可能性があります。

心血管疾患を起こすと元々の状態に改善することは一般的には難しいです。症状のある方だけでなく、無症状の方は症状が出る前の今だからこそ、積極的に検査されることをお勧めします。睡眠時無呼吸症候群の検査はご自宅で可能ですのでご負担少なく実施できます。

治療

治療はCPAP、減量 (ダイエット)、マウスピースの大きく3つがあります。睡眠時無呼吸症候群の重症度によって治療は異なります。睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の総数を無呼吸低呼吸指数 (AHI)といいます。AHIによって下記のように重症度分類されます。他に、顔の骨格などの問題で空気の通り道が狭い場合には手術もありますが、適応のある方は限られます。ご希望があり、適応もある場合は該当する施設へご紹介させていただきます。

  • 軽症: AHI 5~15
  • 中等症: AHI 15~30
  • 重症: AHI 30~

CPAP
(シーパップ、在宅持続陽圧呼吸療法)

CPAPは中等症以上の方に適応となります。睡眠時無呼吸症候群では、息を吸った時にのどが閉塞するため、無呼吸や低呼吸が起こります。CPAPは装着したマスクから圧をかけた空気を送り込むことで狭くなったのどを広げ、空気の通り道が狭くならないようにする治療法です。効果が高く副作用が少ない確立された治療法なので安心して始められます。

CPAP治療によっていびきや無呼吸が改善します。

減量

肥満は睡眠時無呼吸の最大の危険因子です。体重が20%減少するとAHIは約半分になりますが、今の体重から20%も減らす必要があり、食事運動療法のみでは難しいこともあります。薬物療法として、チルゼパチド(製品名: ゼップバウンド、マンジャロ)で約20%の体重減少効果を認めた報告があります。そのため、食事運動療法に加えて薬物療法を実施することも選択肢となります。チルゼパチド(製品名: ゼップバウンド、マンジャロ)は当院自由診療で実施しておりますのでご相談ください。糖尿病がある方は、チルゼパチド(製品名: ゼップバウンド、マンジャロ)は保険適応です。また、体重は急速には減少しにくいため、CPAP適応の方は症状や合併症予防のためにも、CPAPを開始した上で、並行して減量治療を実施することをお勧めしております。

マウスピース

マウスピースはCPAPに比べると効果は劣りますが、重症度が軽症から中等症でCPAP適応とならない方や、CPAP使用開始したものの継続が難しい方に使用します。下顎を前方へ突き出すことで空気の通り道に下顎が落ち込まないようにする治療です。マウスピースは歯科宛の紹介状を作成させていただき、歯科で作成します。